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早春の乗鞍高原のペンションに集まったのはオーディションに合格した
男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での
殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ彼らの間に
疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか?

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「本格推理」なんだけど、そうじゃない。
パロディー?的な感じ。
この本を読んでいて思い出したのが
アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」
まぁ、この本のタイトルは本文中にも
出てくるから作者は意図してるんだろうけど。

物語は2重にも3重にも構成されている。
そして読んでるうちに気づくのだが
視点が主人公・久我とその他の人物に変わる。

久我の視点からの展開は
色々な突っ込みもあり面白い。
また、芝居か現実かと登場人物と共に
読者を惑わせるようにもなっている。

でも、途中からスポッと黒幕というか
犯人というのが分かってしまった。
ちょっとが不自然すぎる部分と
久我の推理を考えれば分かるのではないだろうか。
それでも、ラストの展開には少し驚いた。
そういう意味での視点切り替えかと。
途中で犯人が分かっても先を読ませるだけの
魅力があるのはさすがというべきか。

この本、ミステリーを楽しむというよりは
きっと本の構成を楽しむべき本なのだろう。
作者も本の表裏紙に
 「ストーリーは題名のとおり。 本格もどき、つまり本格推理の
 イミテーションを目指した。 本物とは一味違うところがミソなのだ」
と書いてある。

この本を読む前に「そして誰もいなくなった」
「Yの悲劇」「グリーン家殺人事件」などを読んだ方が
作者のいわんとする意味が分かると思う。

★★★☆☆

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タグ : 読書 東野圭吾 ミステリー

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