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島に一本しかない紫焔樹。森の奥の聖域に入ることを許された
ユナは、かつて〈果樹の巫女〉と呼ばれた少女だった……。
呪術的な南洋の島の世界を、自由な語りで高らかに飛翔する、
新たな神話的物語の誕生!

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私にとっては、いまひとつというのが
正直な感想。

「トロンバス島」という場所で起こる
様々な不思議な出来事が書かれている。
全部の物語がそれぞれ、登場人物で
繋がっているのでリンクしているといえる。

ホラー的な要素は全くなく
ただ、ただ不思議ワールドが広がっていて
それが私には少し、足りなかったのかも。

読んでいても、今一つ物語に入っていけないような
そんな感じが最後まで続いた。

ピリッとしたスパイスが足りなかったように感じる。

★★+☆☆☆




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草祭

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団地の奥から用水路をたどると、そこは見たこともない野原だった。
「美奥」の町のどこかでは、異界への扉がひっそりと開く―。
消えたクラスメイトを探す雄也衝撃的な過去から逃げる加奈江…
異界に触れた人びとの記憶に奇蹟の物語が刻まれる。

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物足りないというのが、率直な感想。
夜市」や「風の古道」を読んだ時のような
衝撃を受ける事が出来なかった。

物語は淡々と進むのだけどただ、
それだけのようで中途半端さを感じる。

今までの作品で、惹きこまれた
幻想的で情緒あふれる部分を感じる事が
全く出来なかったような気がするし
読み終わった後に感じていた余韻もなかった。

ミステリー的な意味合いも今回の作品では
ほとんどなかったような気がする。

人、それぞれ作品に対しての
好き嫌いはあるので、あくまでも
私的意見だけれど、今回のこの作品
「恒川ワールド」が感じられず残念。

★★☆☆☆




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十一月七日、水曜日。女子大生の藍(あい)は、秋のその一日を
何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人。
朝になれば全てがリセットされ、再び十一月七日が始まる。彼女は
何のために十一月七日を繰り返しているのか。この繰り返しの
日々に終わりは訪れるのだろうか――。

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「まるで童話のようなモチーフと、透明感あふれる精緻な文体。 
心地良さに導かれて読み進んでいくと、思いもかけない物語の 
激流に巻き込まれ、気付いた時には一人取り残されている――。」

作品紹介に書かれてるような結果に。。
今作品もとても綺麗な文章と切なく
寂しい雰囲気をバンバン醸し出す作品になっている。
全部で3作品が入っているのだけど
どれもこれもが何かに捉われる話。
「時間」「家」「幻」といった具合に・・・。
同じ日を何度も何度も繰り返す。
前に進む事も後ろに戻ることも出来ず時間にとらわれる。。。
なさそうでありそうだから読んでいて恐ろしい。。
自分が同じ立場になったなら・・どうするんだろう??
空しいかな。それともここぞとばかりに読書に励むか?w

でも人間って「明日」があるから
生きていけるんだと思うんだよね。
「今日」とは違う「明日」
「明日」とは違う「明後日」
「明後日」とは違う・・・・

今作品も前作同様面白く一気読みしてしまった。
ハズレがないだけに次回作が楽しみ。

★★★★+☆

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異世界の小さな町、穏(おん)で暮らす少年・賢也。「風わいわい」
という物の怪に取り憑かれている彼はある秘密を知ってしまったために
町を追われる羽目になる。風わいわいと共に穏を出た賢也を
待ち受けていたものはー?

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夜市」同様、ここでも幻想的な彼独特の世界が広がる。
綺麗な文章、簡単な言葉で世界観を表現
し読者に分かりやすく想像させるのはさすが。

前作同様、あっという間に物語の世界へ・・・。

「風わいわい」という物の怪。
「物の怪」というからどんなに怖い生き物かと
思えば、全然そんな事なく優しく賢也を導いていく。
「風わいわい」という物の怪もそうだけど
「穏」という場所のあらゆるシステム
例えば「闇番」「鬼衆」などの言葉などで表現し
架空世界だと思わせない力強さを感じる。
本当にありそうだと思ってしまう自分が怖い。w

そして、世界描写だけでなく今回は
人間の黒い部分、生臭い部分が
夜市以上にしっかりと書かれていたのも印象的。
幻想的な世界だけでなく、謎の部分も多々あり
読み進んでいくうちに、その答えが解かれていくのも
読む手を止められない理由のひとつ。

ラストは私的には少し切なく、少し納得いかなかったかな。
だって、伏線が全部解明されてないんだよねぇ。
一体、彼は誰だったの??以後の作品でまた出てくるのだろうか??

彼の作品は、前作もそうだったけど
切なさ、哀しさを残して終わるのが特徴なのかな。

★★★★+☆

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夜市

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何でも売っている不思議な市場「夜市」。
幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに
「野球選手の才能」を手に入れた。
野球部のエースとして成長した祐司だったが
常に罪悪感にさいなまれていた。

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第12回日本ホラー小説大賞受賞作と聞いていたので
怖くてグロい物語を想像していたのだが想像と全く違った。
幻想的で哀しく切ない物語と言った方が良い。

この1冊には表題にもなっている
「夜市」と「風の古道」の2編がおさめられている。
どちらも、もっと読んでいたいと思わせられ
読み終わるのがもったいなく感じた。

どちらの物語も冒頭部分から物語に惹きこまれ
あっという間に、幻想的な世界へ連れていかれた。
読んでいるだけで
その場面、場面が目に浮かぶようで読みやすく
また、次の展開、次の展開と気になって仕方がなかった。
文章のひとつひとつが洗練されていて綺麗だと思う。

こういうホラーなら何度でも読みたい。

これがデビュー作との事。
第2作目の「雷の終わりの季節に」を
読むのが今から楽しみ。

そうそう「夜市」を読む時は静かな空間で
1人で読む事をお勧めする。

★★★★+☆

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